2014
一人で悶々と推理しながら遊んでおります。
一章の時点ですと、魔女の存在の肯定否定が論点になっているとは思わなかったこともあり、失礼なことばかり考えていました。
この時点で私が得ていたうみねこの外部情報は「プレイヤーがブチ切れるオチ」「主人公と絵画になっているメインヒロインのカプが人気ある」「天井が何か凄い」の三点です。
例えば人狼で中の人当てのゲームをやった際も、私はゲームの局面を一切感せず、その時プレイヤーの皆さんが使用されていた偽名から本物のハンドルネームの予測を立てるくらいの卑怯者です。
今回も変わらぬ心構えで、挑ませていただきました。
うみねこを遊んで私がまず驚いたのが、殺人事件が一晩で片付いてしまう日取り的な意味での内容の短さです。
あっという間に皆死に、あっという間に作品自体が終わってしまったイメージでした。
これだけの材料で何を考えればって所で、私が謳ったのが、以下の説です。
金蔵=ベアトリーチェ説
ベアトリーチェという個人は、この作品に存在しません。
あたかもベアトリーチェという魔女が場を仕切っているように見せているだけで、実際は爺が化けているだけだと言うことです。
金蔵という魔法使いが生み出した偶像がベアトリーチェ、という意味ではありません。
ベアトリーチェそのものが、金蔵なんです。
ここでのポイントは、今までベアバトベアバト騒がれていた男女の人気カップリングが、金蔵=ベアトということで、実は金バトというホモのカップリングだったというところです。
これにより、「主人公と絵画になっているメインヒロインのカプが人気ある」にも関わらず、実際は爺さんと孫のホモ近親だったという事実が公式となり、「プレイヤーがブチ切れるオチ」が完成されました。
私はこの説を鼻高々に、うみねこ既作プレイ済みの妹に対し語りました。
妹は鼻で笑っただけでした。
それでこの話は終わりました。
次。
二章を遊んだら、魔女が魔女として凄い活躍していました。
金蔵=ベアト説を推していきたかったのですが、妹の反応で、これが全くの的外れだということだけは理解していたので、私はさっさと持論を捨て次の推理に入りました。
今は五章を遊んでいるのですけれど、うみねこのエピソードでしたらこの二章が一番好みです。
紗音が可愛くて、郷田さんが頑張り屋さんで、最高でした。
萌え豚意見は置いておきまして、ここでやっと私は、ベアトと戦人が何を対象に勝負をしているということに気づきます。
盤面と呼ばれるゲームの世界の中、一連の殺人事件の犯行が魔法で行われたか否かをこの二人は争っていたんですね。
言い負かしたもん勝ちなんですね。
犯行の手順等、この手の謎を解ける程私の頭は柔らかくないので、何故ベアトの対戦相手が戦人なのか説を立てようとしてみました。
結果として謳ったのが、以下の説です。
ベアトと争っている戦人=金蔵の息子説
島にいる孫戦人と、ベアトと対戦している息子戦人は別人と想定。
戦人という名前を持つ登場人物が、この作品には二人存在するということです。
以降、盤面の中の戦人と盤面の外の戦人という表現で、二人の区別を致します。
ちなみに盤面の中の戦人の存在に、大きな意味は置きません。
と言うより、盤面の中の戦人は盤面の外の戦人を同一視させることで、盤面の外の戦人の設定を曇らせているだけのノイズだと思っています。
ベアトと争える立場にあるということで、盤面の外にいる戦人はさぞや特別な立ち位置にいる人物となるでしょう。
盤面の外にいる戦人には、特別な立ち位置にいることができるだけの、特別な設定が必要だと思いました。
そこで私は、二章で登場したベアトが金蔵と愛人の子供だと騒がれていました件を、盤面の外の戦人へ当て嵌めてみました。
盤面の外の戦人が、金蔵とその愛人であるベアトリーチェの間に産まれた隠し子で、他の兄弟達が認知していない浮いた存在だと考えてみました。
これにより、「主人公と絵画になっているメインヒロインのカプが人気ある」にも関わらず、実際は母と子の近親だったという事実が公式となり、「プレイヤーがブチ切れるオチ」が完成されました。
どうにもこの二点の問題を一緒に片づけようとするのが私の癖だったのですが、まあ、四章でこの説も打ち消されてしまう訳ですが。
四章(三章の引き)では何と、戦人の妹にあたる縁寿がメイン枠のキャラクターとして登場してしまいます。
ちなみに四章に入るまで、縁寿の存在が私の頭からはすっぽりと抜け落ちていました。
盤面の中の戦人と盤面の外の戦人は別人だと思っていたのですが、盤面の外の戦人も縁寿が妹である体でシナリオは進んでしまいます。
その上、四章では戦人が金蔵の孫であるという設定が、赤で断定されてしまいました。
更に、ベアトと争う資格があるのは金蔵の孫である戦人だけだと、これまた赤で言われてしまいました。
私の立てたベアトと対戦している盤面の外の戦人=金蔵とベアトの息子さん説は、こうして朽ちました。
私は頭を空っぽにして、改めて五章以降に挑まなければいけなくなりました。
さて。
戦人については出生の秘密等、今後徐々に明かされそうなキーワードが蛆のように湧いて出てきています。
戦人同様魔女の駒であるベアトリーチェについても、胡散臭い設定の粒を随分と見せつけられてきました。
ここら辺については明るみになりそうな気配がある以上、現時点で掘る必要は無さそうです。
「主人公と絵画になっているメインヒロインのカプが人気ある」事実は、もうそれはそれでいいじゃないかということで、いい加減別のことを考えてみようとなりました。
それ以外で残っている謎となりますと、「プレイヤーがブチ切れるオチ」「天井が何か凄い」の二点です。
「天井が何か凄い」件については、密室トリックが全部天井関係ということで済ませてしまいましょう。
残りは「プレイヤーがブチ切れるオチ」だけです。
プレイヤーがうみねこのなく頃にという作品に求めていることって、何でしょうが。
私はこの手のミステリーものって、合っているか合っていないかの答え合わせをしている瞬間が一番爽快なのでは、と考えています。
過程が欲しくなるんですよね。
結果に対しての。
それは手品の種明かしを要求する不躾さに、少々似ているかもしれません。
プレイヤーの期待を、どうすれば裏切ることができるのか。
プレイヤーが求めているもの=トリックの開示の場合、一番きついのは提示されている問いを放置することかなって思いました。
密室トリックは「天井が何か凄い」件で解決しているので、それ以外の魔法だか何だか分からない系のやつです。
ガァプの落とし穴の原理とかです。
そもそも戦人とベアトの争いは言い負かしたもの勝ちであり、具体的なトリックを明かす必要自体がありません。
トリックの種明かしが本題にならないまま、最終章まで行ってしまっても、何の不思議もありません。
これで私が元から知っていた「プレイヤーがブチ切れるオチ」「主人公と絵画になっているメインヒロインのカプが人気ある」「天井が何か凄い」というさん三点の外部情報が、整理づけられました。
では次に、この三つ以外で諸々考えたことを記述致しましょう。
一章ですが、私は夏妃が金蔵の共犯だと思っていました。
夏妃の自室の扉にあった気持ち悪い赤い跡も、彼女の自演だと思っていました。
夏妃は金蔵に撃たれ、最後死亡したと思っていました。
この考えは一章終了時点のスタッフロールの段階で撤回しました。
私は卑怯なので、メタ推理もすぐ行います。
一章のスタッフロール(背景が真っ黒のではなく、その前に流れる方)で夏妃の扱いが彼女の一生懸命さが報われた表現だったので、私は一章において彼女が善良な存在だと認識することにしました。
二章ですが、私は魔女ベアトリーチェが実在するものだと思っていました。
魔女の力で成就した恋という紗音の身の上設定がせつなく、とても好みだったからです。
三章ですが、楼座が出会ったベアトリーチェは金蔵の隠し子だと思っていました。
作中で源次が否定されていますが、それは赤発言でないため無視致しまして、私は愛人であるベアトリーチェと金蔵の間にはお子さんが産まれていると思っていました。
ベアトリーチェの死後は、その隠し子ちゃんをベアトリーチェ扱いすることで、金蔵の精神は保たれていると思っていました。
さらにその隠し子ちゃんとの間に金蔵が子を作り、それが盤面の外の戦人だと仮定したかった私ですが、四章が四章で四章のため私は口を噤みました。
たくさんのヒントをありがとうございます、第四章。
ところで戦人とベアトの件を保留にしてしまうと、実質私のやることはなくなりました。
困りました。
五章なので解答編であるため、もうあとは流れに身を任せればいいのかもしれないのですけれど、何だかんだで最後まで足搔きたい私でしたとさ。
竜ちゃん大好き!