2012
白峰は嫌味なく人に優しくでき、甘えさせることが出来る所がたまらなく魅力的で。
攻めで。好みで。
下手したら傀儡しまくりな黒峰様にもなりそうだというのに、モラルの高さが人の良さに直結している所が、とても素晴らしい。
とものことも、恨みと同等に自身へ責任抱えちゃっているのがね。
精神の強さって奴で。
かっこいい。
だから白峰ルートで完成された英雄様は、私の中で総攻め過ぎてー。
エリザベス達を侍らす峰様の構図が好みなの。
咲ちゃんや煉慈シナリオがネヴァジスタという物語の軸が主題になっている分、峰と晃弘ちゃんのシナリオは個人の成長っぷりがフューチャーされているので、キャラもんとしては美味しいですね。
この前晃弘ちゃんルートやり直したこともあり、ユーストでかずまさんとぶんたさんが話されていた、晃弘ちゃんから距離を取ろうとしていた賢太郎に、独占インタビューをしてくださいって歩み寄った晃弘ちゃんの構図も改めて考えさせられ。
晃弘ちゃんの成長まじニワトリさんでした。
混乱弘ちゃん時代の晃弘ちゃんの言動だったり行動だったりは、結構素直クールな色もあり。
寄り添いを求める様のストレートさにはホモーーーーーって感じでほほうほうってなりました。
賢太郎への依存から、槙原突入による(勘違いだけど)裏切りの発覚。
で、最終的に瞠に終わりを求めたと言う晃弘ちゃん。
晃弘ちゃんの生態を表現するにあたって、この子の何が可愛くて、何が魅力でって。
あれだけシラミネーシラミネーって甘えてた晃弘ちゃんが、手の平返してクボヤークボヤーなっていた時の割り切り方こそが、晃弘ちゃんの根にある子供っぽさ、世界の狭さ、彼の保持するモラルが一番現れていた瞬間だと思います。
誰よりも可愛くて、誰よりも幼稚で、誰よりも残酷な晃弘ちゃん。
白峰と茅はそういう意味でも素で保持しているモラルの観点が大分ずれていました。
白峰は常識人ですけれど、内に全部溜めて崩れそうになる脆さを時々見せてくる硝子の十代です。
茅っぺも硝子の十代ですけれど、何だかんだで暴れん坊将軍です。
晃弘ちゃんで怖いと思うのが、相手が自分にとって都合良くなくなると、スパッと関係を切ることできる所だと思います。
それが前述にもある割り切り方にも、繋がるのですが。
切られた方、残された人のことを考えた行為ではありません。
晃弘ちゃんは、逃げることができる子です。
そこに躊躇を挟みません。
晃弘ちゃんの性質として、その残酷さは彼の負った病気にも関係しています。
賢太郎に囲われている時、白峰と電話しているシーンにて。
晃弘ちゃんは、自分がおかしいことを分かった上で、涙を零していました。
せつないです。
茅シナリオEDカティーサークにて、彼はこの病気、トラウマを乗り越える覚悟を決めていました。
それこそが晃弘ちゃんの成長です、
反面、ハッピーな茅シナリオでない限り、晃弘ちゃんはこの病気とずっとお付き合いしていかなければいけなくなります。
ここで対比したいのが、茅シナリオBADEDであるナンブです。
ナンブEDも、結局はいつ崩落するか分からない刹那でしかありません。
これは、賢太郎と晃弘ちゃんの関係の永遠を約束するシナリオではありません。
晃弘ちゃんは、賢太郎を切り捨てることが出来るからです。
槙原が記事のことをばらした茅ルート本筋で、晃弘ちゃんが賢太郎を切り捨てていることを裏づけとします。
晃弘ちゃんを守ると賢太郎が豪語しても、晃弘ちゃんは留まりません。
悲しい所に留まらなくても、もっと晃弘ちゃんにとって都合の良い場所を、彼は持っているからです。
晃弘ちゃんには、逃げ場があります。
晃弘ちゃんは、逃げることができます。
晃弘ちゃんはずるいです。
白峰春人と言う名の、久保谷瞠が現存する限り。
始まりと終わりの関係が確約している以上、その中で晃弘ちゃんは他者の感情を省みることなく、好き勝手に動けるのです。
ここでまた晃弘ちゃんのずっこいのが、瞠は特別でも瞠だけの前で留まらない所だと思います。
男は船、女は港。
約束は約束で、晃弘ちゃんの根に大きな安心を与えてくれます。
でも居心地がいい場所見つけたら、晃弘ちゃんはその場の癒しを求めるだけの如く流されていきます。
晃弘ちゃんは即物的です。
晃弘ちゃん自身もおかしいと泣き叫んだ、可哀想な抗えない性質です。
そんな天然ドビッチ属性を内層している晃弘ちゃんですが、似たような素質の持ち主として槙原先生があげられます。
悪気のないマイルールほど性質の悪いものはありません。
また、お互いの依存属性と言う意味で、この二人の相性はまずい部分があるという服毒本にありました。
槙原監禁が続いて、二人してぶっ壊れるのも、たまらんですけれど。
晃弘ちゃんルートの大人になれた晃弘ちゃんが、改めて槙原先生と向き合うっていうのも、美味しいなって思います。
監禁するわ、怪我させるわ、流血させたまま引きずるわ。
バイオレンスです。
晃弘ちゃんと槙原の場合、槙原は物理的に晃弘ちゃんから賢太郎の倍っていうレベルですっげ痛めつけられています。
殺意に繋がる、首絞めとかは無くとも。
ボッコボコです。
しかし、そもそもDVに耐性のある槙原の心が、それで折れることはありません。
ここで晃弘ちゃんが槙原を痛めつけたことに対し、どう解釈しているか。
晃弘ちゃんは当たり前のように、物を壊すことができた子です。
対し、辻村ルートの辻村くん。
辻村は岡崎の手によって一生残る傷を負わされた槙原に対し、責任を取ると断言した模様です。
お嫁です。
晃弘ちゃんの場合は、自身の手で傷つけて、槙原を入院に追い込みました。
それも、精神状態がトチ狂っている時に。
監禁して衰弱させての時も、晃弘ちゃんは槙原に対し罪悪を覚えていませんでした。
精神状態がトチ狂っていたので、仕方ありません。
晃弘ちゃんのやらかし被害を一番受けたのは、槙原かもしれません。
成長した彼が、自分のやらかした跡を実際に見て、どう受け止めるか。
妄想するのが、とっても楽しいです。